top of page
検索

HAGISOという街づくり

  • 執筆者の写真: 松岡 一久
    松岡 一久
  • 2018年6月7日
  • 読了時間: 1分

先日 東京谷中のHIGISOでオーナーの宮崎さんにお話を伺いました。老朽化して取り壊しの決まっていた木造アパートで、さよならパーティ&展覧会をしたところ1500人も集まってくれたので、家主にお願いして複合文化施設&カフェとしてリノベーションしたというプロジェクトの経緯でした。ここを中心に宿泊、飲食、教室など周辺施設を少しづつリノベ再生して活用し「街まるごとホテル」として運営して5年、谷中の街のポテンシャルと訪日ブームという追い風もありましたが、全国が注目する「まちやど」のモデル事業になっています。朝食づくりのメニューでつながりのできた地方の特産物を「田舎からのお便り」と見立ててお惣菜として提供し、一年で700人を超える購入者から生産者への「返信」を戻す都会と田舎との「交流拠点」になっているTAYORIも素敵です。宿泊スペースの HANARE、街の教室スペースの KLASSなどいずれも「洗練されたデザイン」とともに「繋がりを醸し出すストーリー」を纏っています。それらのストーリーにまつわる季節ごとのエピソードをリーフレットやSNSを通じて「丁寧に情報発信」してファンを増やしているのです。企業が行う大規模開発の対局にある「街づくり手法」の成功例として取り上げられる事の多い「HAGISO」ですが、何とかアレンジしていきたいと強く思いました。

 
 
 

最新記事

すべて表示
共体験研究の変遷 共体験デザイン ③

【内容】 第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 第2章 共体験の社会的接合と都市研究への展開 第3章 共体験の測定・検証と都市開発への統合   第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 都市開発における「共体験」の研究は、1960年代から80年代にかけて、公共空間における人々の行動観察から始まりました。 ウィリアム・ホワイトの『The Social Life of Small Urban Spaces

 
 
 
共体験の定義 共体験デザイン ②

【内容】 第1章 「共体験」とは何か 第2章 都市開発における共体験の広がり 第3章 都市開発での実践方法   第1章 「共体験」とは何か 「共体験(Co-experience)」とは、複数の人が同じ時間や場所で体験を分かち合い、その中で互いに感情や意味を育てていくことを指します。 例えば、一人で食事をするのと、友人や家族と一緒に食事をするのとでは、同じ料理でも感じ方が違います。 それは、周りの人

 
 
 
今なぜ 共体験なのか? 共体験デザイン ①

【内容】 第1章 社会的背景と都市における共体験の必要性 第2章 経済的・技術的背景からみる共体験デザインの価値 第3章 多様性・実務性を踏まえた都市開発の新たなインフラ     第1章 社会的背景と都市における共体験の必要性 現代の都市は、人の数こそ多いものの、匿名性が強まり個人は孤立しがちです。 都市生活者の多くは、道を行き交う群衆の中で互いに接触することなく、ただ通過していく日常を過ごしてい

 
 
 

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。
bottom of page