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あるべき未来に向けて今を変えていく

  • 執筆者の写真: 松岡 一久
    松岡 一久
  • 2018年3月4日
  • 読了時間: 2分

先日 FIACSの第三回全体会議で橋爪紳也先生に登壇いただきました。先生は大阪府・大阪市の特別顧問として大阪の都市政策を先導されてきた方です。橋下徹氏と二人三脚で大阪版BIDや水辺活用、パークマネジメントなど現在我が国で最先端の都市政策の制度設計から社会実験などを推進されてきました。「水辺は元々民間の責任で管理活用され、公園が今のように保全中心になってからも数十年しか経っていない。日本以外ではドンドン実現しているのに、日本だけがパブリックスペースを柔軟で魅力的な活用ができないのはおかしい」という信念の基に、大阪の川にドラゴンや巨大ラバーダックを浮かべ、御堂筋でF−1フェラーリを走らせ、大阪城をトラック500台分の砂でモトクロスバイクのイベント会場に変えたり、といった社会実験を繰り返し、話題を作り、大阪を元気にしてきました。今取り組まれているのは統合リゾートの誘致と2025年大阪万博の誘致です。いずれも統合リゾートという概念もない時期から「未来集客都市」を描き、21世紀の世界レベルでの社会テーマ「健康・生命の実験都市としての万博」を掲げ、周辺の人たち、政官財を巻き込み、アップデートさせながら実現に向けて推進しておられます。ともすれば現状を踏まえて安易な着地点を見出しがちな自分たちに、強烈な「喝ッ」を食らったような気がしました。とにかく元気になる講演でした。

 
 
 

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