top of page
検索

街のアイコン

  • 執筆者の写真: 松岡 一久
    松岡 一久
  • 2019年12月18日
  • 読了時間: 1分

先日 新宿東宝ビルの開発エピソードを伺う機会がありました。


長年親しまれた「コマ劇場」跡地開発は、リーマンショック後の景気低迷期でまだインバウンドの盛り上がり前の厳しい状況下で進められていたそうです。

当初のフッとしたアイディアスケッチから「ゴジラヘッド」は生まれたそうです。

最初は景観的に問題になるのではないか?と思いながら商店街や地元自治体に打診してみたところ、「予想外の好意」に迎入れられ実現の運びになったと言うのです。

周辺の街路整備や街路灯設置協力などを経て「ゴジラロード」の誕生にまで及びます。

もちろん「歌舞伎町」と言う個性的な街並み環境という条件下での成功例ですが、どこも似たような「ツルツル ピカピカ」の近代的なビルの中で異彩を放つ抜群の存在感を発揮していることは確かです。

東宝ビルの開業以降はインバウンドはもちろんファミリー客も増え、すっかり歌舞伎町のアイコンとして定着しているようです。

そういえばニューヨークに開業した「ハドソンヤード」にも「Vessel」という展望台のようなモニュメントが人気を集めているそうです。

他にはない場の魅力を獲得する方法として見直す必要があると実感させるエピソードでした。


 
 
 

最新記事

すべて表示
共体験研究の変遷 共体験デザイン ③

【内容】 第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 第2章 共体験の社会的接合と都市研究への展開 第3章 共体験の測定・検証と都市開発への統合   第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 都市開発における「共体験」の研究は、1960年代から80年代にかけて、公共空間における人々の行動観察から始まりました。 ウィリアム・ホワイトの『The Social Life of Small Urban Spaces

 
 
 
共体験の定義 共体験デザイン ②

【内容】 第1章 「共体験」とは何か 第2章 都市開発における共体験の広がり 第3章 都市開発での実践方法   第1章 「共体験」とは何か 「共体験(Co-experience)」とは、複数の人が同じ時間や場所で体験を分かち合い、その中で互いに感情や意味を育てていくことを指します。 例えば、一人で食事をするのと、友人や家族と一緒に食事をするのとでは、同じ料理でも感じ方が違います。 それは、周りの人

 
 
 
今なぜ 共体験なのか? 共体験デザイン ①

【内容】 第1章 社会的背景と都市における共体験の必要性 第2章 経済的・技術的背景からみる共体験デザインの価値 第3章 多様性・実務性を踏まえた都市開発の新たなインフラ     第1章 社会的背景と都市における共体験の必要性 現代の都市は、人の数こそ多いものの、匿名性が強まり個人は孤立しがちです。 都市生活者の多くは、道を行き交う群衆の中で互いに接触することなく、ただ通過していく日常を過ごしてい

 
 
 

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。
bottom of page