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街のコンテンツ(横丁文化)の継承②

  • 執筆者の写真: 松岡 一久
    松岡 一久
  • 2019年5月15日
  • 読了時間: 1分

都市開発にあたって街のコンテンツとして横丁文化の「何を継承」するのか?


前回に横丁が「スケール特区」であることについて触れました。

オフィスビルも商業施設もドンドン巨大化していく中で、「人間以上、建築未満」の横丁のスケール感にこそ新鮮で愛着が湧くのでしょうか?

隈研吾氏が吉祥寺ハモニカ横丁の「てっちゃん」を手がける際に特に注意を払ったのが、「木造、小材がもつ優しさとノイズ感」だと言います。

開発側で如何に配慮できるか?なのですが、丸ノ内ブリックスクエアのように巨大なオフィス下にピロティ空間を確保して低層施設を丁寧に配置していく事例もあります。

またCOREDO日本橋の中通り側の繊細な作り込みもベンチマークになると思います。

表通りの1/2のファサードとその上部の提灯風デザインは、その先に鎮座する福徳稲荷神社ともマッチしています。

もちろん大阪・法善寺横丁のように大規模火災からも、路地幅を拡げることなく防火対策を施した上で再生していく工夫も大切です。

かなり面倒になりますが「スケール特区」であることを念頭におけば建築的には横丁文化の継承も不可能ではないようです。

 
 
 

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