top of page
検索

街のコンテンツ2

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2020年3月30日
  • 読了時間: 2分

横丁の価値とは何でしょうか?単に昭和レトロを懐かしむ気持ちだけではないと思います。


①まず建築の基本使命の一つにある「街の記憶継承」があると思います。

駅舎や校舎がわかりやすい例ですが、建築にはその場所と自分たちの体験を重ね合わせた記憶の舞台としての役割があります。

多くの人たちと関わってきた横丁はそれぞれの人たちの記憶の舞台の集積体としての価値があるのです。


②次に都市開発に伴い建築されるビルがどんどん巨大化しています。

単にオフィスや住宅だけでなく、商業施設や文化施設などを高度に盛り込んだ複合都市開発は巨大化せざるを得ない訳です。

巨大化しかつ計算され尽くしたピカピカな建築・都市に息苦しさ、退屈さを感じるのは自分だけではないはずです。

横丁には「人の居場所」として価値があります。


③さらに近代的な建築・都市が鉄とコンクリートで覆われ、目に見えないデジタル技術が施されていくほど人間の持つ五感は萎えていくのを実感します。

戦後の闇市を起源にすることが多い横丁には、単なる木製インテリアだけではない、色、匂い、熱、音、湿り気、地、汗、涙などの「五感を覚醒」させるリアリティがあります。


④最後に2019 年7 月の横丁部会で登壇いただいたオープン A の馬場正尊さんとのディスカッションの中では、横丁は単に飲み食いするだけではなく、店主のこだわりと人間模様に惹かれるのであれば、一人ひとりのライフアーティスト(生き方の表現者」の表現舞台としての価値があるという認識共有を得ました。


横丁は新築される複合都市開発にはない、これだけの「都市の文化価値」を備えているのです。

 
 
 

最新記事

すべて表示
漫画立国論 ③

漫画の“効き方”と日本の感性 ―― 美意識・コミュニケーション様式との親和性 ――   【内容】 第1章 マンガは「余白を読む社会OS」です 第2章 マンガは「うまくいかない日常」を処理します 第3章 マンガという社会OSが果たす現代的役割     第1章 マンガは「余白を読む社会OS」です 日本の文化には、すべてを説明しきらず、決めつけないことを良しとする感性があります。 建築や庭園、芸能、会話

 
 
 
マンガの定義:漫画立国論 ②

【内容】 第1章 マンガは日本社会が育ててきた「感情処理の技術」です 第2章 マンガは「描かれる価値」を社会に広げてきました 第3章 マンガという社会OSの定義     第1章 マンガは日本社会が育ててきた「感情処理の技術」です 「マンガ」というと娯楽や産業を思い浮かべがちですが、ここではもう一段深い定義が必要です。 マンガとは、人々の実生活や感情、言葉にしづらい違和感を、連続する視覚表現によって

 
 
 
なぜ今、マンガという社会 OSが必要なのか 漫画立国論 ①

【内容】 第1章 社会は「説明できない苦しさ」を処理できなくなっています 第2章 マンガは「主張しない公共言語」です 第3章 マンガという社会OSを持つという選択     第1章 社会は「説明できない苦しさ」を処理できなくなっています いまの社会には、かつてとは質の異なる苦しさが広がっています。 失業率や所得のように数字で示せず、制度や責任論でも整理できない、「うまく言葉にできない生きづらさ」と言

 
 
 

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。
bottom of page