top of page
検索

観光産業3.0⑦ メタ観光の可能性

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2022年2月21日
  • 読了時間: 2分

街の潜在力を見える化し、観光メニューを充実するための方策が、KADOKAWAの玉置泰紀さんたちが「メタ観光」と提唱する「場所の複層思考」です。例えば神田の甘味処「たけむら」は東京都の文化財であるとともに、池波正太郎のエッセイに登場し、仮面ライダーやラブライブのロケ地となり、ポケモンGOのモンスター出現ポイントにもなっています。その場所が持つ歴史やコンテンツを複層的に見える化していくと、街に新しい発見が生まれ、これまで無かった観光資源がストックされます。玉置さんたちが設立したメタ観光推進機構は、これらの情報をメタ観光マップとして新しい観光プラットフォーム化し、着地型ツアーの開発支援を通じた活性化を目指しています。単に観光資源が増えるだけでなく、どのような場所にも複層的な側面があることが分かると、表層的な観光要素だけでなく、そのつながりの意味や所以に思いを巡らせるメタ思考スキルが養われます。このメタ思考スキルで捉えると、あらゆる店・場所・街の隠れた魅力を見出すことができる「自分の進化」に気づくのです。「面白きこともなき世を面白くするは、住みなすものの心なりけり」とは幕末の志士高杉晋作の言葉とされていますが、まさにこのメタ思考スキルで「面白がれる人」が増えることによって、面白がれる視点が広がり、面白い場所が増え、更に多くの人が面白がれる街に変わるという好循環が生まれます。これまで何もない街・ツマラナイ街と思っていた住民のシビックプライド醸成にも貢献します。

人が変われば街も変わるのです。この「面白がりスパイラル」が街を活性化していくのではないでしょうか。このプロセスで派生していく様々な「場所のコンテンツ」を編集することで、多彩なツアーやワークショップ、研究会・サークルを形成したり、 AR活用や新たなアイコン設置など魅力向上策も検討されるようになり、これまで無かった集客や来街機会の創出につながるのです。場所のメタ思考は非常に有効な「街のコンテンツ価値創造方策」だと考えます。

 
 
 

最新記事

すべて表示
方策3:継承・対話プログラム 人生観都市 ⑨

【内容】 第1章 継承・対話プログラム制度化の基本的考え方 第2章 社寺・退職世代を活かした具体的展開 第3章 関係性と継承を再生する社会的意義 第1章 継承・対話プログラム制度化の基本的考え方 継承・対話プログラムの制度化とは、人々の経験や価値観、生き方を世代を超えて共有し、社会全体で継承していく仕組みを、都市の中に常設的に組み込む取り組みです。 現代都市では、人と人との関係性が希薄化し、人生を

 
 
 
方策2:人生のアーカイブ 人生観都市 ⑧

【内容】 第1章 人生アーカイブ基盤構築の基本的考え方 第2章 社寺・退職世代を活かした具体的展開 第3章 都市に記憶を実装する社会的意義 第1章 人生アーカイブ基盤構築の基本的考え方 人生アーカイブ基盤の構築とは、人々の人生経験や地域の記憶を、都市全体で蓄積・共有・継承していくための仕組みを整備する取り組みです。 現代都市では、多くの人が豊かな経験や知識を持ちながら、それらが社会に残らないまま消

 
 
 
方策1:人生価値の拠点づくり 人生観都市 ⑦

【内容】 第1章 人生観拠点整備の基本的考え方 第2章 社寺・公共空間を活用した具体的展開 第3章 人生観拠点が生み出す都市価値 第1章 人生観拠点整備の基本的考え方 人生観拠点の重点整備とは、人々が「どう生きるか」「何を残すか」を考え、共有し、継承できる場所を都市の中に戦略的に整備する取り組みです。従来の都市開発は、商業、オフィス、住宅などの機能を効率的に配置することが中心でした。しかし成熟社会

 
 
 

コメント


bottom of page