top of page
検索

都市づくり5.0 Beyondコロナの都市づくり50のヒント(50) 輝き合える都市へ

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2021年10月6日
  • 読了時間: 2分

Ⅰ都市の主役シフト /Ⅱ個人の進化舞台 /Ⅲ輝き合える都市へ


1 都市の主役シフト

コロナ禍の長期化が現実味を帯びてきました。諺にある「台風一過の晴天」とはいかず、コロナ以前の状態に戻る事を夢想しない方が良いのではないでしょうか。より遠くまで移動しより多くの人との交流が価値になったり、より多くの人・モノ・情報を集積させ沢山のお客様での賑わいを目標にしたり、一斉一律での効率良い行動を求める時代は終焉したのです。ホワイトカラーの仕事の殆どがオンラインで可能な事を経験し、これまでの都市づくりの原理とされてきた「移動・交流/集客・集積/一斉・一律」などの「量の経済性」を基点とする価値観がシフトしました。今後は経済合理性中心だけではない「リアル都市の役割」を見極めていく必要があります。「多様かつ濃密な情報交流」という状況でのみオンライン環境に対して優位性を持つリアル環境は、「集まって効率よく働く場」ではなく「様々な活動(=遊び)を通して輝きあう場」としての役割・機能を備えて初めて、ワザワザ出かける場所として価値を持つのではないでしょうか。都市の主機能は「働・生産」ではなく「遊・文化」にシフトしたと考えます。それに伴い経済合理性・利便性を求めて集まる法人(企業)ではなく、より個性・文化性に磨きをかけ発信するために活用する個人が、都市の主役になる時代です。


※以下の【Ⅱ個人の進化舞台 /Ⅲ輝き合える都市へ】につきましてはnote にて購入いただけますと幸いです。

 
 
 

最新記事

すべて表示
共体験研究の変遷 共体験デザイン ③

【内容】 第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 第2章 共体験の社会的接合と都市研究への展開 第3章 共体験の測定・検証と都市開発への統合   第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 都市開発における「共体験」の研究は、1960年代から80年代にかけて、公共空間における人々の行動観察から始まりました。 ウィリアム・ホワイトの『The Social Life of Small Urban Spaces

 
 
 
共体験の定義 共体験デザイン ②

【内容】 第1章 「共体験」とは何か 第2章 都市開発における共体験の広がり 第3章 都市開発での実践方法   第1章 「共体験」とは何か 「共体験(Co-experience)」とは、複数の人が同じ時間や場所で体験を分かち合い、その中で互いに感情や意味を育てていくことを指します。 例えば、一人で食事をするのと、友人や家族と一緒に食事をするのとでは、同じ料理でも感じ方が違います。 それは、周りの人

 
 
 
今なぜ 共体験なのか? 共体験デザイン ①

【内容】 第1章 社会的背景と都市における共体験の必要性 第2章 経済的・技術的背景からみる共体験デザインの価値 第3章 多様性・実務性を踏まえた都市開発の新たなインフラ     第1章 社会的背景と都市における共体験の必要性 現代の都市は、人の数こそ多いものの、匿名性が強まり個人は孤立しがちです。 都市生活者の多くは、道を行き交う群衆の中で互いに接触することなく、ただ通過していく日常を過ごしてい

 
 
 

コメント


bottom of page