top of page
検索

都市づくり5.0 Beyondコロナの都市づくり50のヒント(11) 都市のコンテンツ価値化

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2021年7月7日
  • 読了時間: 2分

更新日:2021年7月26日

Ⅰ 都市の集積価値シフト /Ⅱ サッカーに見るコンテンツの価値化方策 /Ⅲ コンテンツ・リーグの効用


  1. 都市の集積価値シフト

コロナ禍を経てリモートワークやネットショッピングが浸透し、仕事も買い物もネットで済ませるライフスタイルが定着しました。週2〜3日出勤のハイブリッド型が主流になりそうですが、これは通勤の「ついで」に行われてきた買い物や飲食などの都市型サービス業界にとって致命的です。これまで都市の基本原理とされてきた「規模のよる経済合理性」という価値観の見直しが不可欠です。最新の店舗を揃えた新しいスペックの巨大複合開発で年間数千万人を集客するという都市開発の成功方程式の終焉です。「移動・交流/集積・集客/一律・一斉」価値のシフトに伴い、大量集客型の都市開発ではなく、オンラインを基盤にして「その街のファン」を継続的に育む仕組みが必要になると考えます。アートや伝統芸能はもちろんのこと食やファッション、音楽からアニメ、ゲームなど都市を舞台に展開される様々な「遊・文化」を、オンライン1stのコンテンツとして編集し、経済価値化していく時代の到来です。

ただし都市を舞台にした様々な「遊・文化」の担い手は、基本的には個人活動を基点にしています。経済効率ではなく個人の興味や好奇心が源泉になり、次第に共感の輪が広がり文化的潮流として顕在化する流れです。したがってこの「遊・文化」は多様性に富み、食やファッションなど例え同分野であっても纏まりに欠け、総体として価値の見える化が難しいのが現状です。リアルな現場で風土や歴史性などの文脈を体感して理解できる「遊・文化」の価値を、オンライン上で訴求しファンを育むための新しい仕組みが必要なのです。


※以下の【Ⅱ サッカーに見るコンテンツの価値化方策 /Ⅲ コンテンツ・リーグの効用】につきましてはnoteで購入いただけますと幸いです。

 
 
 

最新記事

すべて表示
共体験研究の変遷 共体験デザイン ③

【内容】 第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 第2章 共体験の社会的接合と都市研究への展開 第3章 共体験の測定・検証と都市開発への統合   第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 都市開発における「共体験」の研究は、1960年代から80年代にかけて、公共空間における人々の行動観察から始まりました。 ウィリアム・ホワイトの『The Social Life of Small Urban Spaces

 
 
 
共体験の定義 共体験デザイン ②

【内容】 第1章 「共体験」とは何か 第2章 都市開発における共体験の広がり 第3章 都市開発での実践方法   第1章 「共体験」とは何か 「共体験(Co-experience)」とは、複数の人が同じ時間や場所で体験を分かち合い、その中で互いに感情や意味を育てていくことを指します。 例えば、一人で食事をするのと、友人や家族と一緒に食事をするのとでは、同じ料理でも感じ方が違います。 それは、周りの人

 
 
 
今なぜ 共体験なのか? 共体験デザイン ①

【内容】 第1章 社会的背景と都市における共体験の必要性 第2章 経済的・技術的背景からみる共体験デザインの価値 第3章 多様性・実務性を踏まえた都市開発の新たなインフラ     第1章 社会的背景と都市における共体験の必要性 現代の都市は、人の数こそ多いものの、匿名性が強まり個人は孤立しがちです。 都市生活者の多くは、道を行き交う群衆の中で互いに接触することなく、ただ通過していく日常を過ごしてい

 
 
 

コメント


bottom of page