top of page
検索

都市の欲望の逆転

  • 執筆者の写真: 松岡 一久
    松岡 一久
  • 2019年7月24日
  • 読了時間: 1分

先日 オープンAの馬場正尊さんを招いて「街のコンテンツを継承する都市開発研究会」を開きました。


馬場さんの基調講演のタイトルは「都市の欲望の逆転」というものです。

成長社会に対応した都市再開発の「三高主義(高容積、高層、高補助金)」が崩壊し、成熟社会にふさわしい「三低主義、ミクスト・ユース、Walkシフト」が継続的な賑わいづくりに繋がるのだということでした。

よりきめ細かな賑わい手法の事例として、コペンハーゲンの「コーヒースクーター&アウトドアファニチュアー」の奨励施策を挙げられました。

ストリート運営にの民間委託動向です。

この講演を起点にしたデイスカッションでは「土地の価値向上に資する暫定利用」と「ライフアーティストの表現舞台としての横丁価値」などのキーワードが抽出されました。

硬くて巨大な都市開発にクリエイティブや息吹を仕込む方策として有効そうです。

こういった分野の社会実験を是非展開していきたいと思います。


 
 
 

最新記事

すべて表示
共体験研究の変遷 共体験デザイン ③

【内容】 第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 第2章 共体験の社会的接合と都市研究への展開 第3章 共体験の測定・検証と都市開発への統合   第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 都市開発における「共体験」の研究は、1960年代から80年代にかけて、公共空間における人々の行動観察から始まりました。 ウィリアム・ホワイトの『The Social Life of Small Urban Spaces

 
 
 
共体験の定義 共体験デザイン ②

【内容】 第1章 「共体験」とは何か 第2章 都市開発における共体験の広がり 第3章 都市開発での実践方法   第1章 「共体験」とは何か 「共体験(Co-experience)」とは、複数の人が同じ時間や場所で体験を分かち合い、その中で互いに感情や意味を育てていくことを指します。 例えば、一人で食事をするのと、友人や家族と一緒に食事をするのとでは、同じ料理でも感じ方が違います。 それは、周りの人

 
 
 
今なぜ 共体験なのか? 共体験デザイン ①

【内容】 第1章 社会的背景と都市における共体験の必要性 第2章 経済的・技術的背景からみる共体験デザインの価値 第3章 多様性・実務性を踏まえた都市開発の新たなインフラ     第1章 社会的背景と都市における共体験の必要性 現代の都市は、人の数こそ多いものの、匿名性が強まり個人は孤立しがちです。 都市生活者の多くは、道を行き交う群衆の中で互いに接触することなく、ただ通過していく日常を過ごしてい

 
 
 

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。
bottom of page