top of page
検索

都市再生特区のソフト施策③

  • 執筆者の写真: 松岡 一久
    松岡 一久
  • 2018年12月8日
  • 読了時間: 1分

今回は都市再生特区の国際生活支援分野のソフト施策に関するディスカッションでした。まず一般情報であればネットで十分収集できるため「観光案内所」への来場者数は減少傾向にあると言う事でした。インバウンドでも求められるのは「暮らすように旅する人たち」に向けたプチ・シティガイド的なもので、情報提供だけでなく「レコメンド&予約までワンストップ」でサービスされて初めて価値が認められるようです。観光だけでなく「一緒に暮らす」支援としては防災・医療に関する多言語サービスは勿論、多言語対応での生活コールセンター的なサービスも有効だという事です。さらに一歩進めて「働く機会提供」が出来ないかという意見が出ました。従来型の「作業」ではなく「ニッポン文化職の担い手」としての働く機会の提供です。「文化職体験拠点」を基点に「各地での文化職インターン」を経て「文化職の担い手」を育成するエコシステムができれば、ニッポン文化のファンが増えると共に料理やおもてなしサービス、ものづくり分野での人材不足にも対応できます。これからは「外国人to外国人」サービスを充実させていくスタンスに舵を切っていく必要があるのではないかと認識を改めるディスカッションでした。

 
 
 

最新記事

すべて表示
共体験研究の変遷 共体験デザイン ③

【内容】 第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 第2章 共体験の社会的接合と都市研究への展開 第3章 共体験の測定・検証と都市開発への統合   第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 都市開発における「共体験」の研究は、1960年代から80年代にかけて、公共空間における人々の行動観察から始まりました。 ウィリアム・ホワイトの『The Social Life of Small Urban Spaces

 
 
 
共体験の定義 共体験デザイン ②

【内容】 第1章 「共体験」とは何か 第2章 都市開発における共体験の広がり 第3章 都市開発での実践方法   第1章 「共体験」とは何か 「共体験(Co-experience)」とは、複数の人が同じ時間や場所で体験を分かち合い、その中で互いに感情や意味を育てていくことを指します。 例えば、一人で食事をするのと、友人や家族と一緒に食事をするのとでは、同じ料理でも感じ方が違います。 それは、周りの人

 
 
 
今なぜ 共体験なのか? 共体験デザイン ①

【内容】 第1章 社会的背景と都市における共体験の必要性 第2章 経済的・技術的背景からみる共体験デザインの価値 第3章 多様性・実務性を踏まえた都市開発の新たなインフラ     第1章 社会的背景と都市における共体験の必要性 現代の都市は、人の数こそ多いものの、匿名性が強まり個人は孤立しがちです。 都市生活者の多くは、道を行き交う群衆の中で互いに接触することなく、ただ通過していく日常を過ごしてい

 
 
 

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。
bottom of page