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ポスト2020の都市づくりの視点

  • 執筆者の写真: 松岡 一久
    松岡 一久
  • 2017年10月30日
  • 読了時間: 2分

更新日:2018年2月5日

先日 2017年度FIACS第二回全体会議を開催しました。


基調講演は「健康医療福祉都市」を提唱するリハビリの権威:酒向正春先生による「健康・医療の考え方」と、タイムアウト東京社長の伏谷博之氏による「インバウンドの考え方」でした。

酒向先生からは単に機能回復を促すだけでなく「人間力の回復まで視野に入れたリハビリを目指す舞台としての都市づくりには安心安全はモチロン、アートやコミュニケーションを積極的に仕掛けられていく必要がある」というお話でした。

高齢者や障害者の視点を盛り込むことが、最終的には都市のバリューアップにつながるという「目からウロコ」のお話でした。

そして伏谷さんからも「外国人目線とは、従来の地元の観光力学のしがらみからの離脱である」という指摘と「24時間ロンドンビジョン」を例にナイトエコノミーへの対応も単に風営法改正というレベルで語るのではなく、「昼間できることは夜間もやれるべき」というライフスタイルの多様性やビジター需要への対応方策として導入すべきという考え方でした。

双方のお話からのインサイトとして、従来の「建設視点での都市づくり」から近年の「商業そしてビジネス拠点視点での都市づくり」だけでなく、成熟社会、グローバル社会に対応するためには「健康福祉やインバウンド、ナイトエコノミーなども含めたより多様な視点での都市づくり」が求められるということです。

都市づくりをしていく上では様々な分野のディレクター視点でのストーリーを纏っていく必要があるという刺激的なディスカッション結果を共有した全体会議になりました。


 
 
 

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