top of page
検索

「超・自治会」という考え方

  • 執筆者の写真: 松岡 一久
    松岡 一久
  • 2016年1月28日
  • 読了時間: 2分

法政大学の保井美樹先生とお話しする機会がありました。


全国のエリアマネジメントネットワーク組織の立ち上げ他の公務で超多忙の中での対話でしたが、以前から疑問に有った「エリアマネジメント活動のメリット」についてやり取りさせていただきました。

ランチしながらの対話でしたが「従来の街の利害関係者だけで作る自治会では活動に閉塞感があり、若い担い手の参画意欲も低い。企業や他のテーマコミュニティなどとの連携を通じて二元化することで、よりオープンで柔軟且つダイナミックな活動が可能な組織化を図るのがエリアマネジメントだ。」という結論になりました。

謂わば「エリアマネジメントとは超自治会化」なのです。

ですから地元関係者だけの連携では不十分で、二元化のもう一つの核となる企業やテーマコミュニティの存在&連携が重要です。

そしてその企業やテーマコミュニティとの連携を通じて、地域の外部世界&外部経済とつながっていくのです。

その先は「東京」との連携で有ったり、同じテーマの地域同士がサミット的につながることも可能になります。

こうなるとマーケットに対する訴求力が備わってきます。

企業やテーマコミュニティ側からすると、地元自治会との連携を通じて「道路や公園などの公共空間の活用」などが可能になってきます。

エリアマネジメント活動と言って住民集会など開いて「つながる」ことで行政への連絡・要望・補助金の受け皿になることをゴールにしている例が多い中、「超自治会」という考え方は新鮮でした。本当にマネジメント(経営)感覚が必要なのですね。実りの多いランチミーティングでした。


 
 
 

最新記事

すべて表示
共体験研究の変遷 共体験デザイン ③

【内容】 第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 第2章 共体験の社会的接合と都市研究への展開 第3章 共体験の測定・検証と都市開発への統合   第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 都市開発における「共体験」の研究は、1960年代から80年代にかけて、公共空間における人々の行動観察から始まりました。 ウィリアム・ホワイトの『The Social Life of Small Urban Spaces

 
 
 
共体験の定義 共体験デザイン ②

【内容】 第1章 「共体験」とは何か 第2章 都市開発における共体験の広がり 第3章 都市開発での実践方法   第1章 「共体験」とは何か 「共体験(Co-experience)」とは、複数の人が同じ時間や場所で体験を分かち合い、その中で互いに感情や意味を育てていくことを指します。 例えば、一人で食事をするのと、友人や家族と一緒に食事をするのとでは、同じ料理でも感じ方が違います。 それは、周りの人

 
 
 
今なぜ 共体験なのか? 共体験デザイン ①

【内容】 第1章 社会的背景と都市における共体験の必要性 第2章 経済的・技術的背景からみる共体験デザインの価値 第3章 多様性・実務性を踏まえた都市開発の新たなインフラ     第1章 社会的背景と都市における共体験の必要性 現代の都市は、人の数こそ多いものの、匿名性が強まり個人は孤立しがちです。 都市生活者の多くは、道を行き交う群衆の中で互いに接触することなく、ただ通過していく日常を過ごしてい

 
 
 

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。
bottom of page