top of page
検索
  • 執筆者の写真松岡 一久

「超・自治会」という考え方

法政大学の保井美樹先生とお話しする機会がありました。


全国のエリアマネジメントネットワーク組織の立ち上げ他の公務で超多忙の中での対話でしたが、以前から疑問に有った「エリアマネジメント活動のメリット」についてやり取りさせていただきました。

ランチしながらの対話でしたが「従来の街の利害関係者だけで作る自治会では活動に閉塞感があり、若い担い手の参画意欲も低い。企業や他のテーマコミュニティなどとの連携を通じて二元化することで、よりオープンで柔軟且つダイナミックな活動が可能な組織化を図るのがエリアマネジメントだ。」という結論になりました。

謂わば「エリアマネジメントとは超自治会化」なのです。

ですから地元関係者だけの連携では不十分で、二元化のもう一つの核となる企業やテーマコミュニティの存在&連携が重要です。

そしてその企業やテーマコミュニティとの連携を通じて、地域の外部世界&外部経済とつながっていくのです。

その先は「東京」との連携で有ったり、同じテーマの地域同士がサミット的につながることも可能になります。

こうなるとマーケットに対する訴求力が備わってきます。

企業やテーマコミュニティ側からすると、地元自治会との連携を通じて「道路や公園などの公共空間の活用」などが可能になってきます。

エリアマネジメント活動と言って住民集会など開いて「つながる」ことで行政への連絡・要望・補助金の受け皿になることをゴールにしている例が多い中、「超自治会」という考え方は新鮮でした。本当にマネジメント(経営)感覚が必要なのですね。実りの多いランチミーティングでした。


最新記事

すべて表示

【内容】 1.墨田区立川3丁目の奇跡 2.地域の再構築 3.「初心者1st」で組み上げ直す 1.墨田区立川3丁目の奇跡 廃れた「お祭り」を、「子ども」をきっかけにして復活させた事例があります。 20年以上前は、神輿の担ぎ手は同好会頼り、盆踊りは高齢者のカラオケ大会になってしまい、新しい担い手が寄り付かなかった「立川3丁目の夏祭り」は、地元の久保田健一さんの奮闘を中心に、蘇りました。 神輿の担ぎ手を

【内容】 1.これまでの振り返り 2.お祭りの構造を再考する 3.お祭りアップデートの方向性 1.これまでの振り返り ①全国に30万あるといわれる日本の「お祭り」は、2016年「山・鉾・屋台行事」,2021年「来訪神:仮面・仮装の神々」として、ユネスコ登録され注目を浴びます。華やかで参加性もあり、インバウンドにも人気な一方で、担い手不足などで、消滅の危機に瀕した祭りが多い状況です。 ②お祭りとは、

【内容】 1.「〇〇不足」の根本原因 2.日常と非日常とのズレ 3.誰のためのお祭りなのか? 1.「〇〇不足」の根本原因 「お祭りの魅力・効用」と同様に、「お祭りの課題」として挙げられるの、下記の4点です。 ①人手不足 ②資金不足 ③宣伝不足 ④アイディア不足 では、何故このような「〇〇不足」に陥るのでしょうか? お祭りの魅力が、「日常の中の、非日常性によるガス抜き」だとするなら、この「日常と非日

bottom of page