最近、鉄道会社関連の都市開発の相談を受けることが多いのですが、よく「遠征価値を向上させたい」という言葉を聞きます。
高度成長期に阪急電鉄が実践した「郊外住宅開発&鉄道開設」による市場創造手法でしたら非常にわかりやすいのですが、成熟社会の中で既に都市化されてしまった沿線の価値を更に向上させることは非常に難しいというのが実感です。
いろいろ検討する中で浮かび上がってきたのは、「プレイヤー」の移住或いは二拠点居住への対応でした。
従来の郊外拠点駅あるいは地方拠点駅は首都圏ターミナルのサブシステムとして、商業施設を中心に開発し「周辺の住民を市場」として成立させてきました。
この手法の継続が困難になってきたことを踏まえ、郊外拠点あるいは地方拠点の「遊び」「学び」「暮らし」に魅力を感じる達人及び達人候補生をプレイヤーとして優遇・招致し、その人たちの活動を魅力として集客し交流人口増大を図っていこうというものです。
巨大な首都圏を市場に従来とは逆向きのベクトルで地元の活性化を図るのです。
ネットワーク力を持つ鉄道会社だからこそできる開発手法だと思います。
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