検索
  • 松岡 一久

地方創生の鍵は東京にあり

昨日、大手戦略コンサルティング会社の知人と食事しました。


どちらかというとドライな社風の中で「都市イノベーション」という部門をウェットに進めている人です。

複数の地方創生プロジェクトの案件を手がける敏腕コンサルテントの彼が、地方を再生する道筋としての「継続的なエコシステム(経済循環)」を考える時「その街単独では限界があるのではないか?」を感じているそうです。

なんらかの形で「他のエリア」との連携、もっと具体的には東京との連携が必要ではないかということです。

別に東京からのマス観光集客に依存するというだけではなく、誤解を恐れずに言うと「東京の魅力を拡張するサテライトとしての地方都市としてのあり方」を考えるということではないかと思います。

例えば自転車であれば従来のようにわが街主催で自転車競技大会を開催して集客するというよりも、東京の特定のサイクルコミュニティ及びそれをサポートするサイクルメーカーと連携して「わが街&東京でのタイアップサイクルイベント」に仕立てて「テーマコミュニティの交流人口を増やす」という考え方です。

ですから、「ミニ東京的」な街づくりではなく、東京のテーマコミュニテイとの連携を念頭にその街の個性を際立たせていく施策が必要になります。

その点で最近話題になっている「車で走りにくく手間を楽しませよう」とする京都の施策などは好例だと思います。

京都では外資系ホテルが寺院の塔頭を「ハナレ」的に活用する例もでてきているようです。

さらに一つの街だけでは魅力(訴求力)が弱い時には近隣の街との連携による魅力強化も有効になっていくのではないでしょうか?

これまで「まちづくり」というと「わが街の自画自賛&自前完結主義」だったことから脱却する「マーケット感覚」が必要だということです。

年初めから非常に気づきの多い会食であり、彼が手がける案件に期待できるなと実感した会食でした。


最新記事

すべて表示

Beyondコロナの都市づくり⑦「次世代のコンテンツビジネスの考え方」

これからのコンテンツ・集客機能のあり方について 中村伊知哉先生(iU学長)にお話を伺いました。 まず日本の一人当たり所得や国際競争力の凋落を元に「失われた30年」について触れられ、その元凶が技術革新への対応の遅れ(=社会変革)であると断じられた後、コロナ後の世界としてリアルとバーチャルがかけ合わさり、集中と分散とを併せ持った社会イメージを提示いただきました。 そのプロセスで必要なものと不必要なもの

Beyondコロナの都市づくり⑥「リアル商業の近未来」

今後のリアル商業のあり方について、デジタル化の最前線に詳しい岡田泰宏氏(パルコデジタルマーケティング執行役員)にお話を伺いました。 まず言及されたのは現在の都市型ショッピングセンターの窮状は、コロナ前から始まっていたと言う認識でした。 成熟社会化やEコマースの台頭などに伴うダウントレンドを感じてはいても手を打てなかったツケが一気に顕在化したという事でした。 その上でパルコにおける様々なデジタル施策

Beyond コロナの都市づくり⑤「コロナを超えて未来を見据える」

コロナ禍において厳しい状況に置かれているリアル商業について、飲食業界のフロントランナーである楠本修二郎氏(カフェカンパニー 代表)にお話を伺いました。 飲食業は非常に厳しい状況にあり、特にこれまで好立地とされていた都心の複合施設開発内の飲食店が厳しいと言う「成功の方程式反転」の状況判断から、思考を深めて都市のあり方と地方の可能性にまで言及頂きました。 ローカルがグローバルと直接交流する時代にな

©2018 ENERGY LABO ALLRIGHTS RESERVED.