top of page
検索
執筆者の写真松岡 一久

FIACSの目指すモノ①

更新日:2018年2月5日

私たちが事務局を担っている国際文化都市整備機構(FIACS)が目指すべきモノを模索しています。

もちろん都市開発プロジェクトにおける「ソフトとハードの連携による効用」については会員の皆さんも実感していただいているのですが、これまではどのような目標を設定するべきかが、いささか不明瞭だった気がします。

それがやっと「超成熟社会ニッポンにおいて真に魅力(国際競争力)のある都市づくり」であるとの結論に至りました。

東京を世界一の都市づくりやアジアの金融首都に返り咲かせるなどの構想もありますが、この20年の間に日本のGDPは5兆ドル弱で停滞しているのに対し、米国は16兆ドル、中国も11兆ドルに達し更に拡大しているのが実情です。

この流れを再逆転させることは困難と考えるべきだと思います。

しかも生産年齢人口は2030年には2010年比で17%減少します。

単純計算ではそれに対応したオフィス床需要が減少すると考えるのが妥当です。

しかし「戦略的に」都市再生地域を設定して新たな都市開発が全国で推進されていきますので、まさに都市開発は「プロジェクト淘汰の時代」になると考えます。

そんな中で外国企業誘致を積極的に実践していくのに、コンシェルジェや託児スペースなどだけでは不十分なことは明らかです。

経済規模や成長性とは異なる超成熟社会ニッポンならではの「新しい国際競争力」を見極め、強化していくことが急務ではないでしょうか。

次回以降、ニッポンの競争力について検討していきます。


最新記事

すべて表示

先行指標の整理 エリアクオリアの可能性と課題 ②

【内容】 世界の都市総合力ランキング Liveable Well Being City調査 住みたい街ランキング センシュアス・シティ調査 先行指標の課題と検討のポイント     エリアクオリアの開発にあたっては、先行する都市評価指標を整理・研究しました。...

エリマネの効果測定の必要性 クオリアの可能性と課題 ①

【内容】 街づくり関係者がコミットできる評価指標はないのか? エリアマネジメントの限界 街づくり関係者の困りごと     1.街づくり関係者がコミットできる評価指標は無いのか? 2021年に私たちの研究会の検討会議で 「行政から容積ボーナス以外のインセンティブが無いか?と相...

Comments


Commenting has been turned off.
bottom of page