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和の食文化について

  • 執筆者の写真: 松岡 一久
    松岡 一久
  • 2017年12月19日
  • 読了時間: 2分

更新日:2018年2月6日

FIACSの研究会で食文化研究家の松本栄文氏をお招きしてお話を伺いました。


松本さんは「日本料理と天皇」という本で2015年に料理本のアカデミー賞と言われる「グルマン世界料理本大賞」の最高賞を受賞すると同時に、20周年を記念して20年間の中から選ばれた著者4人のうちのお一人になった方です。

松本さんの仰るには「世界遺産で登録された和食は、一汁三菜という武家社会の料理が評価されているが、その前の【公家社会における食文化】こそ日本人の食文化の底流をなしている」「和食の和とは異なる文化を取り入れ整えること、己の力を誇示する武家社会(及び狩猟民族)ではなく、【相手の縁起、繁栄の思いを込める公家の食文化」は農耕民族の日本人の精神的バックボーンになっている」ということです。

これまで知らなかった日本料理の系譜を丁寧に解説いただけました。

「これからの世界を平和に導く時にも、この【相手の幸せを縁起に込める食文化】は非常に魅力的だと思いました。

あと世界的に普及させるブランドを日本独自に開発するだけでなく、例えば「グルマン世界料理本大賞」のような確立されたコミュニティの会合を日本で開催するなどの方策も有効だと思いました。

(ここ2~3年は中国で開催されているそうですが。。。)これまでの「グルマン料理本大賞の受賞書籍を一堂に集めたライブラリーの開設も面白いと思います。

グローバル展開も自前主義だけでは限界がありますね。非常に参考になるお話でした。


 
 
 

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