検索
  • 松岡 一久

機能的価値、情緒的価値そして社会的価値へ

最終更新: 2018年2月5日

先日 某商業施設の活性化策を求められました。


駅前中規模でGMSが核店舗になっているのですが、ネット通販や駅ナカ商業、郊外大型モールなどとの競合の中で、右肩下がりの売り上げに歯止めがきかない状況だと言います。

思い浮かんだのがフィリップ・コトラーの「マーケティング3.0」にあるキーワード「機能的価値、情緒的価値、社会的価値」の3階層でのブランディングです。

洗剤を例にした解説では「汚れが落ちる:機能的価値」や「香り、ソフトな仕上がり:情緒的価値」だけではなく「節水・節電=環境に優しい:社会的価値」での差別化が必要になっているという指摘です。

同様に考えると商業施設も日用品が揃うというGMSの機能的価値や時間消費対応などの情緒的価値を超えて、「何らかの社会的価値」によるブランディングが必要とされていると言えます。

「教育・子育て・健康・環境・創業支援等」さまざまなテーマが考えられますが、大切なことはそれが「場当たり的&付け焼刃的」ではブランディングにつながらないということです。

社会的価値を最大化してくために関連MDの集積や地域連携活動の方向性も合わせて考える必要があります。

私たちが提唱する「ソーシャルハブ施設を核にしたソフトインフラ開発」のスタンスがそこに求められていると実感しました。


最新記事

すべて表示

Beyondコロナの都市づくり⑦「次世代のコンテンツビジネスの考え方」

これからのコンテンツ・集客機能のあり方について 中村伊知哉先生(iU学長)にお話を伺いました。 まず日本の一人当たり所得や国際競争力の凋落を元に「失われた30年」について触れられ、その元凶が技術革新への対応の遅れ(=社会変革)であると断じられた後、コロナ後の世界としてリアルとバーチャルがかけ合わさり、集中と分散とを併せ持った社会イメージを提示いただきました。 そのプロセスで必要なものと不必要なもの

Beyondコロナの都市づくり⑥「リアル商業の近未来」

今後のリアル商業のあり方について、デジタル化の最前線に詳しい岡田泰宏氏(パルコデジタルマーケティング執行役員)にお話を伺いました。 まず言及されたのは現在の都市型ショッピングセンターの窮状は、コロナ前から始まっていたと言う認識でした。 成熟社会化やEコマースの台頭などに伴うダウントレンドを感じてはいても手を打てなかったツケが一気に顕在化したという事でした。 その上でパルコにおける様々なデジタル施策

Beyond コロナの都市づくり⑤「コロナを超えて未来を見据える」

コロナ禍において厳しい状況に置かれているリアル商業について、飲食業界のフロントランナーである楠本修二郎氏(カフェカンパニー 代表)にお話を伺いました。 飲食業は非常に厳しい状況にあり、特にこれまで好立地とされていた都心の複合施設開発内の飲食店が厳しいと言う「成功の方程式反転」の状況判断から、思考を深めて都市のあり方と地方の可能性にまで言及頂きました。 ローカルがグローバルと直接交流する時代にな

©2018 ENERGY LABO ALLRIGHTS RESERVED.