top of page
検索

コンセプト幻想 そしてコ・クリエイションの必要性

執筆者の写真: 松岡 一久松岡 一久

更新日:2018年2月5日

最近 様々な複合都市開発の基本構想で「コンセプト」策定の依頼を受けます。


ご相談を受ける時にいろいろヒヤリングしてみると「建物の設計はドンドン進んでいくけれど、お店やオフィスなど中身の方向性が迷走している」ということが殆どでした。

従来の都市開発では市場調査で浮かび上がるターゲットを基に「コンセプト」などで基本方針を示せば、その方針でプロジェクトがまとまって前進していました。

それが超成熟社会で市場が見えにくくなっている上にグーグルで検索すれば可否どちらの情報でも揃える事が出来るようになって、さまざまな方向性が選択肢として検討可能になってきているのです。

つまり「市場調査を基にしたコンセプトでは信用も推進も出来ない」状況なので、従来型コンセプトにすがる事ができなくなってきた訳です。

そんな時に私たちからは「コ・クリエイション」プロセスを提案します。

プロジェクトチーム+外部ブレーンでのワークショップなのですが、最初にこのステップで自分たちは「何をしたいのか?」についての方向性を共有すると比較的スムーズに構想策定が可能になります。

正解がない時代になって「この先どうなるのか?」ばかりを気にしていても埒が明かなず「自分たちはどうしたいのか?」を見極めた上で、その実現の為には何が必要なのか?リスクを低減するにはどうすれば良いのか?などを検討しいくプロセスが必要なようです。


最新記事

すべて表示

コリビングの課題 コリビング ④

コリビングの事業構造 「緩やかな隣人関係」づくり コミュニティ運営     1.コリビングの事業構造 コリビングは個室をできるだけコンパクトにして、共用のリビング・キッチン・ワークスペースを備える構造になっています。 ですから一般の賃貸マンションで備えられる水回りを極力抑え...

コリビングの前提 コリビング ③

【内容】 団地「標準設計」の功罪 シェアハウスの台頭 次世代シェアハウスとしてのコリビング     コリビングが生まれた背景と前提を明らかにする為、集合住宅の変遷にも触れたいと思います。 1.団地「標準設計」の功罪 昭和30年代から40年代にかけて、都市部で働く地方出身の中...

コリビングとは何か? コリビング ②

【内容】 ホテルとマンションとの中間領域の可能性 コリビングとシェアハウスとの違い コワーキングスペースの充実     1.ホテルとマンションとの中間領域の可能性 コリビングの特性を明らかにするために、ホテルとマンションとの違いから整理していきましょう。...

Comments


Commenting has been turned off.
bottom of page