top of page
検索
  • 執筆者の写真松岡 一久

納得解を共創する時代

最近の仕事の進め方に特徴が現れてきています。

業務依頼は「複合都市開発のコンセプト策定」なのですが、アプローチが以前のように「マーケティング調査」をして、ひねり出したキーワードではコンセプトとして認知されにくくなっているのです。

従来のように比較的わかりやすい「正解」と言ったものがなくなった上に、さまざまな情報をみんなが検索できるようになって、反証するデータもいくらでも探すことができる時代には、誰かからポンっと渡されたキーワードはプロジェクトチームのコンセプトにはなり得ない訳です。

そんな時代に対応した方策とは「多様な人たちとの対話(ワークショップ)を通じたインサイト(洞察)をもとにストーリー性のあるコンセプトを策定すること」なのです。

事業者だけではない外部ブレーンをも交えたワークショップの開催とそこでの「共創プロセスとインサイト」とを元に誰もがわかり易い「ストーリーとしてコンセプトを編みあげる」こと、この2つを介して初めてさまざまな人たちが関わるプロジェクトチームが、自覚と自信とも持って推進していける開発コンセプト「=納得解」になるのだということがわかってきました。

「正解」を求めるのではなく「納得解」を共創する時代といえます。


最新記事

すべて表示

AKBの競創モデル 共創から競創へ ⑧

【内容】 1.AKB 旋風 2.プロデューサーの狙い 3.「競創」コミュニティとしてのAKBビジネス 1.AKB旋風 「コミュニティの進化」を語る上で外せないのが、「AKB48」です。 2010年、2011年の「AKB総選挙」は、Twitterへのつぶやき数を大きく跳ね上げ、テレビのワイドショーでも取り上げる様になりました。 AKB以前は、ファンの応援目的は、発売されるグループの曲をヒットさせる事

アウトプット戦略 共創から競創へ ⑦

【内容】 継続発信の仕組みづくり 方策A:街コンテンツの「リーグ戦」見立て 方策B:街コンテンツの「大学」見立て 1.継続発信の仕組みづくり 「磨き上げた」街の個性、強みを発信する際にも「原則」があります。 それは「オンライン上のコンテンツ発信」で評価されることを前提にすべきだと言うことです。 野球が「試合」と言う一定ルールの中で、様々なプレイを評価するように、都市は「オンライン上でのコンテンツ発

インプット方策 共創から競創へ ⑥

【内容】 街の魅力の「磨き上げ」 磨き上げのための【(1/100)の3乗戦略】 「場所性」×「体験性」×「演出」で磨き上げる 1.街の魅力の「磨き上げ」の必要性 これまでの考察から、まちづくりのゴールは、「サードプレイスとしての魅力化」だと考えます。 街づくりとは、住む人が多い街ではなく、働く人が多い街でもなく、「わざわざ繰り返し街を訪れる人(=街のファン)が多い街【サードプレイス・タウン】づくり

bottom of page