検索
  • 松岡 一久

たましん 価値創造事業部

多摩信用金庫(たましん)価値創造事業部を率いている長島部長とお話してきました。


UR都市機構の人達が創業支援についてのヒヤリングをしたいとのことだったのでご紹介したのです。預金総額2兆円程度のたましんは地銀の規模を持ち、多摩エリアという成熟都市圏をテリトリーにする信用金庫で、年間1,000社創業を目標に創業支援プラットフォームを持っている全国有数のインキュベーション組織です。

多摩エリアに250社が入居する24の「創業支援施設」を運営し、年間500人の受講生を輩出する「創業カフェセミナー」と30を超える「創業支援機関」をネットワークすることで、ハードだけではない創業支援のプラットフォームに形成しています。

シニア起業や卒ママ起業、若者のスピンアウト起業などが利用層になっていますが、その多くが「地域課題解決型ビジネス」で地域活性化に一役買っており、創業支援施設卒業後も7割以上が地元に拠点を構えるということです。

これまでのような大規模複合都市開発とは一線を画す運営ノウハウを持ち、成熟社会におけるビジネス創造のモデル事業になるような展開をしています。

さらにあるエリアでは「大学」を中核に次世代の教育ベンチャーを集めていくなどの個性ある産業クラスターを構想しているといいます。

完全にまちづくり会社ですね。

「どうして手間のかかる創業支援を手がけていくのか?」という質問に対して「自分たちは都市銀行と顧客も棲み分けないといけないし、利息などの体力勝負も避けるべきと認識しているので、価値創造していくしかないのだ」という潔い解答に感銘を受けました。


最新記事

すべて表示

都市開発5.0 Beyond コロナの都市づくり50のヒント⑸ MaaSによる都市革命

Ⅰ MaaSの現在位置 /Ⅱ 都市が変わる /Ⅲ 街路が変わる Ⅰ MaaSの現在位置 私たちの研究会においてモビリティ研究の第一人者である牧村和彦氏(一社 計量計画研究所理事)に登壇いただきました。欧米での最新動向として、まず2020年秋からのGoogleによる自動運転タクシーの商用サービス@アリゾナや、アマゾンによる自動運転バス@カリフォルニアの事例が提示されました。東南アジアのグラブやUb

都市開発5.0 Beyondコロナの都市づくり50のヒント ⑷ 次世代の都市評価指標づくり

ⅠBeyondコロナの都市評価指標の必要性 /Ⅱ 生活圏の幸福論 /Ⅲ 評価指標の考え方と効用 1Beyondコロナの都市評価指標の必要性 コロナショックを経てリアルな出社、会議、さらには「リアル都市の価値」が問われていると考えます。ダボス会議における「グレートリセット」の議論の象徴されるように、現代都市の基本原理である「集積による経済合理性」が根本的に見直されているからです。 現状の都市に関する

都市づくり5.0 Beyondコロナの都市づくりヒント50 ⑶ソシオ・マーケットプレイス構想

Ⅰ 都心商業施設の次の一手/ Ⅱ 共創型マーケットプレイスの考え方/ Ⅲ ソシオマーケットプレイスの事業と効用 1 都心商業施設の次の一手 コロナショック以前から減衰傾向にあった都心商業施設の売り上げは、外出自粛や営業時間制限、そして何よりもテレワークの浸透に伴う通勤者の減少によって、大打撃を受けています。買い物行動では衝動買いが8割、滞留客は客単価4割アップという定説があり、都心商業施設は集客・