検索
  • 松岡 一久

「文明」都市から「文化」都市へ

先日 FIACSの関連でカドカワの玉置さんとお会いしました。


話題は「アートの街づくり」の論点と批判に対するもので、玉置さんは「アートの街づくりにも良い例と悪い例がある」と仰います。

「街の既存の習慣や規制に影響を及ぼさ無いプログラムは価値が無い」らしいのです。

大阪の中之島公園に巨大なこけしアートを設置して、高速道路の視線の妨げなどの物議を醸し出す事などが、アートの街づくりの意義と本質だという事です。

これまで「快適・便利一辺倒」で進めらてきた「THEミライ都市志向」はいわば「文明」都市で、これからは「ある種のDNAを基に、快適・利便の一部を我慢する事によって得られる価値を共有できる都市(=文化都市)」が輝き続けるのでは無いか、という見識です。

文明都市が常に「新しい、早い、大きい」などの価値競争にさらされ、淘汰されやすいのに対して「文化都市」のポジションは、その舞台での生活・活動を通した工夫の継続により、魅力が磨き上げられていくのでは無いでしょうか?難しいテーマですが私たち国際文化都市整備機構で検討すべき中心課題だと思いました。


最新記事

すべて表示

街ぎわプレイスを検討する際の基本になるのが、「第1レイヤー:ユーザー・アクティビティ」です。住宅街や商業地など目指すべき街のイメージに対応して、求めるアクティビティも変わります。私たちが検討する「都心部の複合都市開発」で多いのが、クリエイティビティです。具体化するために【クリエイティブ=脳の活性化】と定義すると、【混在、交流、刺激】を促すアクティビティが有効だと推察されます。例示すると、ネクタイを

都市開発において非常に重要な役割を担う低層部の「街ぎわプレイス」ですが、通常は総合設計制度などを活用するために公開空地として計画されます。 営利利用が認められない為に、ビル風が吹き抜ける寒々しい公開空地がほとんどではないでしょうか。最近になって、公開空地のあり方について議論され始め、ランチタイムにキッチンカーが営業していたり、外向きのカフェが設けられる事例も見られますが、その場所をどのように活用す

都市開発において当然ですが「建築のあり方」は特に大切です。 ですから設計コンセプトの手がかりとなる「企画・構想(開発)コンセプト」を明確に示す必要があるのですが、逆の流れになっているのが現状ではないでしょうか。 開発プロジェクトは「取り敢えずボリュームスタディしてみる」と称して主要用途を容積率一杯に作った計画からスタートします。何度か、このボリュームスタディを目にしている内に、プロジェクトチーム内