検索
  • 松岡 一久

震災5年目 東京から出来ること

THINK THE EARTHの上田さんたちが主催された「東北復興の今を知る 釜石から学ぶ復興」というセミナー&ダイアログに参加しました。


比較的順調な復興モデルとされる「釜石」の復興プロセスを聞きながら、東京から出来ることをディスカッションしたのです。

復興状況を聞くと「非・経済成長期」の震災復興には「本当にスピード感が必要なのだ」と実感しました。

もちろん防災対応の嵩上げ整備などが必要なのですが、「生活は待ってくれない」のですね。

他所での生活を選択する「動ける人たち」が出ていくと街はドンドン衰退してしまいます。

同じく「経済・産業も待ってくれない」ので代替取引先に切り替わるにつれ取引再開=産業再開が難しくなっていきます。

そんな状況認識のディスカッションでまず出来ることとして出てきたのは「東北での観光体験の発信」ということでした。

ボランティアで炊き出しの手伝いに行った男性は、逆に先方で新鮮な海の幸などをイロイロご馳走になってしまったというのです。

「来てくれただけで嬉しい。忘れられていないのが嬉しい」と暖かく迎え入れてもらったそうです。

「東北を盛り上げるために旅行しましょう」的な観光キャンペーンではなく、彼のような「暖かく迎い入れられた体験」を発信していくことによって、東北に対して可哀想&チョット義務的な動機とは異なる興味が湧いてくるのではないでしょうか。

震災5年目 東京から出来ることは、まず「観光体験の発信」を通じて東北を訪れる人たちを増やしていくことなのだと実感したセミナーでした。


最新記事

すべて表示

次世代の都市評価指標⑧ 街づくりの貢献価値

新しい都市評価指標が目指す効果として①生産性向上による事業者メリット②口コミ発信による商業者メリットがある事は前述しましたが、さらに③ソーシャルキャピタルの向上による社会メリットが想定されます。 具体例として下記の6点が挙げられます。 契約や交渉などにおいて無駄な認識共有や対立が回避され、時間・手間コストが削減できる。 相互に協力的なコミュニティが育まれ、公共サービスなど公共活動の効率化と公共空間

次世代の都市評価指標⑦ 多様・変化・交流要素の重視

「世界の都市総合力ランキング」は成長・規模志向が強く成熟社会である日本の肌感に合いません。 Well Being City調査は安全・快適・環境を重視していますが、それだけでは街として「つまらない」と感じるのは私だけでは無いはずです。脳科学的には「生きる目的は高きに向かって進んでいく努力のプロセス=成長にある」(理化学研究所 故 松本元氏)と言われ、インプットやコミュニケーションの質が大きく影

次世代の都市評価指標⑥ ソフト・ハード指標の考え方

次世代の都市評価指標において、幸せ実感を継続・拡張する要素となる「活動・ソフト」と「機能・ハード」については、既存の都市評価指標を参考に設定することが有効と考えます。 最も有名な「世界の都市の総合力ランキング」ですが、「都市の総合力」を経済/研究・開発/文化・交流/居住 /環境/交通・アクセスの大項目6分野で評価しています。「文化・交流」分野における中項目では発信力/観光資源/文化施設/受入環境/