top of page
検索

マーケットプレイスから「コンテンツプレイス」へ ⑤ 食のコンテンツによる創客・誘客

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2022年6月20日
  • 読了時間: 3分

「食コンテンツ」はEC化が難しく、リアル施設のマグネットになる可能性を秘めていますが、会社帰りなど通勤の「ついで」立ち寄りではなく、「ワザワザ」来街する目的になる必要があります。単に美味しい料理を準備してお客を待っているだけでは難しく、ワザワザ外出して足を向けてくれるお客を作っていく必要のある「創客・誘客の時代」になった認識すべきです。オンライン上で個店を紹介する工夫も見られますが、各店の食材のこだわりや調理レシピなどを公開しても、似たり寄ったりで見分けもつかず、すぐにネタ切れになってしまいます。オンライン1stで創客・誘客につながる「食のコンテンツ化」の方策として「大学化=体系化」と「リーグ化=チーム対戦化」が想定されます。ここでは複数の飲食店がチームを作り、チーム同士がリーグ戦方式で料理対決していく方策を検討します。

まずビル全体や通りで近接する複数の飲食店有志で「チーム」を結成します。10店程度で1チームでしょうか。各チーム例えば3人の料理人を代表として、キッチンスタジオなどで季節の食材やテーマをもとに料理対決するのです。これをリーグ戦形式で繰り返しYou Tube配信を続けるわけです。「〇〇ビル飲食フロア」VS「〇〇横丁」という具合です。

トーナメント戦ではなくリーグ戦方式にすることで、プロ野球や Jリーグのように長期的・定期的に料理対決(=コンテンツ)を提供していくことが可能です。6チームあればリーグ戦形式で30試合可能です。毎週配信しても半年以上コンテンツとして提供が可能になります。1チーム10店から各対決に代表3人を選ぶ方式にすれば半年の間に1〜2度出場すれば良いだけで、個店の負担もそれほど重くないと考えます。毎回住民の代表者が審査員になって勝者を決めていくのですが、このコンテンツの継続的な配信を通じて、ファン・コミュニティが育まれるのではないでしょうか? プロ野球や Jリーグなどが、プレイヤー個人としてだけでは支援者が見つからなくても、同好の士が集まってチームを作り、役割分担しながら戦いを繰り返すから、ファンが育まれます。チーム同士が一定のルールの下に定期的にゲームを競うからリーグとして成立し、リーグになればスポンサーも獲得可能になります。同様の構造を飲食店連合で作っていくのです。

リーグ戦での奮闘・活躍をフックにして、個店の料理人にも目が向くようになると考えます。その上であればレシピ公開やオンライン料理教室、料理人の個性や趣味の発信、さらにはファンミーテングも有効になり、個店への創客・誘客につながります。

さらにチーム・リーグ形式のメリットがあります。料理対決に備えて、個店の枠を超えチーム共同での料理研究やレシピ開発が始まるかもしれません。共同での人材教育を通じたチーム力強化の機運が高まることも考えられます。飲食店だけでなくクリエイターや技術者など他分野の協力が得られればさらに魅力的です。

カフェカンパニー代表の楠本さんは、「一店舗だけ、或いは飲食店だけではなく、飲食業をアートやテクノロジーを含めた、都市のコンテンツとして考える必要がある」と指摘されました。これまで「オレの作る料理が一番」「ウチの店がNo. 1」などと個店思考の強かった飲食業界ですが、他店との連携が不可欠だと考えます。


 
 
 

最新記事

すべて表示
第2章 成熟社会は「意味」を求める時代になる 情感資本によるしなやかな社会づくり ②

【内容】 1.人は「意味」があるから生きていける 2.文化は人生に意味を与えてきました 3.成熟社会には、新しい生活規範が必要になります 1.人は「意味」があるから生きていける 私たちは、不安や悩みをできるだけなくしたいと思っています。 病気になりたくない。 失敗したくない。 孤独になりたくない。 もちろん、それは自然な気持ちです。 しかし、本当に人は「不安そのもの」に苦しんでいるのでしょ

 
 
 
第1章 効率社会の成功と限界 情感資本によるしなやかな社会づくり ①

【内容】 1.効率は私たちの社会を豊かにしました 2.しかし、豊かさは幸福にはつながりませんでした 3.成熟社会には、新しい豊かさが必要になります 1.効率は私たちの社会を豊かにしました この百年ほどの間に、私たちの暮らしは驚くほど豊かになりました。 蛇口をひねれば安全な水が出ます。電車はほぼ時間どおりに走り、スーパーへ行けば季節を問わず様々な食材が並んでいます。スマートフォン一つあれば、

 
 
 
街づくりの未来 非デベ街づくり ⑩

【内容】 ⒈ 次世代の街づくりにおける構造転換と4者の役割 ⒉ 4者連携による効用と価値の重なり ⒊ 本質としての「関係設計」と今後の方向性 ⒈ 次世代の街づくりにおける構造転換と4者の役割 次世代の街づくりは、従来のディベロッパー中心モデルから、ディベロッパー・非ディベロッパー・生活者・行政の4者による共創型へと転換しています。 これまでの都市開発は、空間供給と賃料回収を軸とした単線的な構造

 
 
 

コメント


bottom of page