top of page
検索
  • 執筆者の写真松岡 一久

大学の産学連携センターって?

最近 「大学の産学連携センターを提案したい」という依頼が続きました。大企業のオープンイノベーションセンターと同様の機能かな?とも考えましたが、もう少し深刻なようです。「補助金の削減」に伴い国立大学を始め各大学が一斉に「外部資金の獲得」の必要に迫られている訳です。これまでは教授単位・研究室単位に属人的・単発で行われていた「産学連携」をより体系的・継続的な仕組みにしていく必要がある訳です。要するに営業が不得手だった大学の「R&D営業センター」ですね。検討の中で浮かび上がってきた仕組みは、「大まかな分野に関心を持つ企業コミュニティ:ステップ①」を作り、定期的な交流や情報交換の中で浮かび上がってくる特定テーマに関心のある「より限定メンバーによるプレ共同研究:ステップ②」を行い、そこでの実績と見通しとを元に「本格的な共同研究:ステップ③」に発展させるようなプロセスです。これってFIACS(国際文化都市整備機構)の活動そのもののような気がしました。もちろんFIACSは都市づくり分野に限られていますが、同様の仕組みが大学他でも求められているということでしょうか?非常に有効に働くのではないかと実感しています。(もっとも思いついても、実際運営していくのは、結構大変ですが。。。?)

最新記事

すべて表示

エリマネの可能性と課題 共創から競創へ ⑤

【内容】 まちづくりとエリアマネジメント エリアマネジメントの課題 エリアマネジメントの進化の必要性 1.まちづくりとエリアマネジメント 2000年頃から街の活性化の切り札としてエリアマネジメント(以下エリマネ)という考え方が積極的に導入されるようになりました。 国交省の「エリアマネジメントのすすめ」によると、「地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるための、住民・事業主・地権者などに

まちづくりとコミュニティ 共創から競創へ ④

【内容】 まちづくりと同義語 コミュニティ参画のメリット まちづくりのゴール 1.まちづくりと同義語 先述したように、日本においては政府報告書「コミュニティ:生活の場における人間性の回復(1969)」において「村落共同体ではなく、新しい地域をまとめるための概念としてのコミュニティ」が記載されることにはじまります。 同じ頃にひらがなの「まちづくり」も提唱されはじめます。 日本屈指の地域政策プランナー

コミュニティの特性・構造 共創から競創へ ③

【内容】 コミュニティづくりのポイント コミュニティの事業構造 継続の仕組み 1.コミュニティづくりのポイント 成熟ニッポンにおいては、ビジネス的にもメリットの多い「コミュニティ」ですが、主体的に運営するにはどのようなポイントがあるのでしょうか。 コミュニティ・マーケティングでは下記のような留意点が挙げられています。 初めは少人数でスタート コミュニティの目的をはっきりさせる。 参加者に当事者意識

bottom of page