top of page
検索

街のコンテンツ(横丁文化)の継承④

  • 執筆者の写真: 松岡 一久
    松岡 一久
  • 2019年5月17日
  • 読了時間: 2分

街のコンテンツの三つ目の要件は「横丁は関係特区」にあると思います。


生業現場から始まった横丁にはテナント意識がありません。

お互い様と店前掃除をし合ったり送客し合うなど一種の運命共同体的なオーナー仲間意識が浸透しています。

また狭い店ゆえの店主と客或いは客同士の親密なコミュニケーションと譲り合いも独特で、提供される料理のレベルよりも「店主・客と話したい目的客」が中心になっています。

信頼できる仲間を求める目的客が中心だからこそ知らない人同士でも会話が生まれる関係特区になるのだと考えます。

計算され尽くし没個性的な仕事場・生活場・遊び場に閉塞感を抱いた時、おシャレな店では疲れが取れない残業後など「街の福利厚生施設」としての役割を担っているのではないでしょうか?

変化が激しい社会の中で、分断され個人化による不安が高まる街だからこそ求められる「新しいコミュニティ(セーフティネット)」とも言えます。

現状は闇市を発祥とする飲み屋横丁という形でしか残っていませんが、これまで提示した「三つの特区」としての要件を備えることによって新たに創造可能だと考えます。

最近の横丁ブームを見ると体験・シェア・カジュアル志向のSNS世代は実は横丁世代の価値観を併せ持っている気がしますし、都市開発における「次世代の横丁文化の創造」にトライしていきたいと思います。

 
 
 

最新記事

すべて表示
基本構造 メタ・ディベロップメント 10

【内容】 第一章 推し核交感拠点という新しい施設構造 第二章 三位一体の内部構造 第三章 三種の共感テナントと未完成価値の思想 第一章 推し核交感拠点という新しい施設構造 本章では、「推し核交感拠点」の基本構造について整理します。 推し核施設は、従来のテーマ型商業施設とは本質的に異なります。 単に同じ世界観の店舗を集めるのではなく、「推し核」を中心に据え、その周囲に育成・拡張・安定という三

 
 
 
2層の事業構造 メタ・ディベロップメント ⑨

【内容】 第一章 「床の対価」から「共感の対価」へ 第二章 二層構造による事業設計 第三章 持続性と更新力を生む構造進化 第一章 「床の対価」から「共感の対価」へ 本章では、次世代都市開発における構造転換の必要性について論じます。 従来の都市開発は、できる限り大きく建て、床を貸すことで賃料収入を得る「容積至上主義」を基本としてきました。 人口増加と消費拡大を前提とした時代においては、このモデ

 
 
 
推しのテーマ展開 メタディベロップメント ⑧

【内容】 「推し核」は一様ではないという認識 五つのレイヤーによる構造整理 多元価値都市への示唆 第一章 「推し核」は一様ではないという認識 本章では、都市開発における「推し核」の多様性について整理します。 「推し核」と一口言っても、その対象や性質は決して一様ではありません。 従来はアイドルやアニメといったエンターテインメント分野が代表的な例として語られてきました。しかし近年では、技術者や

 
 
 

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。
bottom of page