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「農業」から「食業」へ

  • 執筆者の写真: 松岡 一久
    松岡 一久
  • 2018年11月21日
  • 読了時間: 1分

先日「みやじ豚」の宮治勇介さんのインタビューを読みました。慶応大学卒業後(株)パソナを経て湘南の実家の養豚業を継ぎ、独自のバーベキューマーケティングでみやじ豚を神奈川県のトップブランドに押し上げたのです。一般的な農業が生産して出荷したら終わり という考え方なのに対し、その後の商品開発、生産・出荷、流通、マーケティング、営業など「お客さんの口に入るまでを一貫してプロデュースするのが農業だ」と再定義したのです。そうすると「農業」は「食業」として凄く魅力的な仕事に感じられるようになったと言います。実際に宮治さんの農場でのバーベキューに参加したことが有るのですが、お肉がとても柔らかくて美味しかったこと、何よりもそこで宮治さんと言葉を交わしたお客さんたちが一遍にファンになっていくのを感じました。オープンAの馬場さんから聞いた「山形のワインツーリズム」も同じで、ブドウ畑やワイナリーという「ホームでのワイン体験」は味の良し悪しを超える「感動」を呼び起こすのだと思います。宮治さんのように農家レストランからさらに一歩踏み込んだ「食業プロデューサー」が増えて行くのが本当に楽しみです。

 
 
 

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