top of page
検索

都市づくり5.0 Beyondコロナの都市づくり50のヒント(29) 横丁の継承⑴

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2021年8月18日
  • 読了時間: 2分

Ⅰ横丁の継承とは? /Ⅱ 横丁の価値 /Ⅲ 横丁の開発手法


Ⅰ横丁の継承とは?

横丁も天国から地獄に突き落とされた感があります。2000年代に入り、新宿や渋谷の横丁を若い女性客が利用し始めます。2016年のリクルート・トレンド予測では「横丁ルネサンス」が取り上げられました。インバウンド需要も加わり、空前の横丁ブームだったわけですが、コロナ禍で一転「三密」の象徴のように扱われ苦境に立たされています。

戦後の闇市の流れを汲み、老朽化の中で駅前再開発のタネ地として狙われる横丁ですが、これを継承する術はないのでしょうか? 「開発絶対反対」の横丁保全派でも、「ビル内テーマパークとして再現すれば良い」とする横丁一掃派もない第三の道を探りたいと考えます。

コロナ禍による価値シフトを経て横丁の真価が問い直されます。従来は都心の駅周辺で仕事帰りの立ち寄り利用に支えられてきた横丁のあり方も変わらざるを得ないと思います。単なるノスタルジックな魅力というだけでは生き残れません。防疫性に配慮する事は勿論、横丁の価値とは何なのか?横丁の何を残し、何を変えていくべきなのか?を真剣に吟味する必要があります。今こそ横丁はアップデートすべきなのです。横丁文化の継承開発は横丁のサバイバル戦略です。


※以下の【Ⅱ 横丁の価値 /Ⅲ 横丁の開発手法】につきましてはnoteを購入いただけますと幸いです。

 
 
 

最新記事

すべて表示
共体験研究の変遷 共体験デザイン ③

【内容】 第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 第2章 共体験の社会的接合と都市研究への展開 第3章 共体験の測定・検証と都市開発への統合   第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 都市開発における「共体験」の研究は、1960年代から80年代にかけて、公共空間における人々の行動観察から始まりました。 ウィリアム・ホワイトの『The Social Life of Small Urban Spaces

 
 
 
共体験の定義 共体験デザイン ②

【内容】 第1章 「共体験」とは何か 第2章 都市開発における共体験の広がり 第3章 都市開発での実践方法   第1章 「共体験」とは何か 「共体験(Co-experience)」とは、複数の人が同じ時間や場所で体験を分かち合い、その中で互いに感情や意味を育てていくことを指します。 例えば、一人で食事をするのと、友人や家族と一緒に食事をするのとでは、同じ料理でも感じ方が違います。 それは、周りの人

 
 
 
今なぜ 共体験なのか? 共体験デザイン ①

【内容】 第1章 社会的背景と都市における共体験の必要性 第2章 経済的・技術的背景からみる共体験デザインの価値 第3章 多様性・実務性を踏まえた都市開発の新たなインフラ     第1章 社会的背景と都市における共体験の必要性 現代の都市は、人の数こそ多いものの、匿名性が強まり個人は孤立しがちです。 都市生活者の多くは、道を行き交う群衆の中で互いに接触することなく、ただ通過していく日常を過ごしてい

 
 
 

コメント


bottom of page