top of page
検索

都市再生特区のソフト施策⑤

  • 執筆者の写真: 松岡 一久
    松岡 一久
  • 2018年12月11日
  • 読了時間: 1分

今回は特区施策として必須になりつつある「エリアマネジメント」などの地域交流分野についてのディスカッションです。すっかり定着したエリマネですが、そのゴールは?と問われると答えに窮するようです。取り合えず「繋がりからスタート」するのですが、様々な関わり方の街のステイクホルダー同士の繋がりは「地縁」だけでも「良い事」だけでも継続が難しいようです。そのような議論の中で浮かび上がってきたのは①住むだけでは閉塞感が強まる傾向になる。②胸襟を開いて繋がってみるとお互いに様々なバックグラウンドとスキルを持っている。③これらの「個のストーリー」を際立たせ、発信することが、エリアの魅力化と愛着強化に寄与するという認識共有でした。ですからエリマネのゴールは「様々な良い人達が良い事を実践する【個道・志縁活動を促すWell Beingな街環境】をファシリテートしていく事」だというのです。その為のスタンスもコントロールするという上から目線ではなく、個が際立つのを下から支えるというものではないでしょうか?そしてその結果 街の活性化とブランディングに繋がるわけです。 エリマネが魔法の杖ではないという事を実感したディスカッションでした。

 
 
 

最新記事

すべて表示
共体験研究の変遷 共体験デザイン ③

【内容】 第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 第2章 共体験の社会的接合と都市研究への展開 第3章 共体験の測定・検証と都市開発への統合   第1章 共体験研究の萌芽と概念の確立 都市開発における「共体験」の研究は、1960年代から80年代にかけて、公共空間における人々の行動観察から始まりました。 ウィリアム・ホワイトの『The Social Life of Small Urban Spaces

 
 
 
共体験の定義 共体験デザイン ②

【内容】 第1章 「共体験」とは何か 第2章 都市開発における共体験の広がり 第3章 都市開発での実践方法   第1章 「共体験」とは何か 「共体験(Co-experience)」とは、複数の人が同じ時間や場所で体験を分かち合い、その中で互いに感情や意味を育てていくことを指します。 例えば、一人で食事をするのと、友人や家族と一緒に食事をするのとでは、同じ料理でも感じ方が違います。 それは、周りの人

 
 
 
今なぜ 共体験なのか? 共体験デザイン ①

【内容】 第1章 社会的背景と都市における共体験の必要性 第2章 経済的・技術的背景からみる共体験デザインの価値 第3章 多様性・実務性を踏まえた都市開発の新たなインフラ     第1章 社会的背景と都市における共体験の必要性 現代の都市は、人の数こそ多いものの、匿名性が強まり個人は孤立しがちです。 都市生活者の多くは、道を行き交う群衆の中で互いに接触することなく、ただ通過していく日常を過ごしてい

 
 
 

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。
bottom of page